BTSグループホールディングス

基礎情報

BTSグループホールディングス(SET: BTS)は1968年創業のバンコク都市鉄道の運営会社。スカイトレインを運営しています。

銘柄分析

安定した経済成長を遂げるタイの首都バンコクの都市鉄道を建設・運営する当社。バンコクの交通渋滞緩和は喫緊の課題であることから、中長期的には旅客輸送の主役が鉄道へ移行してくと考えられます。現時点では路線拡大を行う投資フェーズであることから、業績・キャッシュフローともに極めて不安定な状況にあります。実際、安定的に利益を見込める賃金収入を証券化(インフラファンド)して資金調達するほど、当社は積極的に投資を行っています。

業績の推移

短期的な利益を犠牲にしつつ事業拡大を進める段階にあるため、売上、営業利益、純利益ともに不安定です。

売上構成

売上構成の推移

鉄道乗降者数と売上高成長率の推移

BPSとEPSの推移

事業投資が先行しているため、1株あたり利益(EPS)は不安定です。

配当と配当性向の推移

EPSが安定しないため、配当性向も高い水準が続いています。事業拡大を優先しているため、当面は安定した配当は見込めません。

自社株買いと総還元性向の推移

総還元性向は配当性向に自社株買いに要した支出分を加算したものです。株主還元政策は配当金が中心で、利益を超える株主還元を続けています。短期的な減配も視野に入れつつ、長期的な成長を待ちたいところです。

キャッシュフローの推移

事業投資が先行しているため、営業キャッシュフローが大幅なマイナスとなっています。当面はこのような情勢が続くと考えられるため、バンコクに複雑な鉄道網が張り巡らされるまで辛抱する必要があります。

収益性と財務健全性の推移

株主資本利益率(ROE)は5%です。自己資本比率は先行投資とともに悪化傾向にあります。

株価と投資指標の推移

長期的に見れば株価は右肩上がりです。株価収益率(PER)は20倍から50倍のレンジです。

投資方針

当社への投資は少なくとも10~20年単位で考える必要があると思います。したがって、積極的に積み立てを行うよりは、投資資金に余裕が生まれた時点で配当再投資を行う方針でじっくり構えたいと考えます。

投資実績

過去の投資実績や配当履歴を掲載しています。取引ごとの投資判断については個別記事でご紹介しています。

配当履歴

日付配当金YOC株数投資額
2017年09月04日1,5951.41%4,000112,756
2018年02月16日3,9611.36%10,000290,526
2018年08月29日4,3861.51%10,000290,526
2018年12月17日1,3400.46%10,000290,526
2019年02月14日4,1911.44%10,000290,526
2019年08月26日6,0522.08%10,000290,526
2020年02月19日4,4411.53%10,000290,526
2020年03月04日2,8640.99%10,000290,526
2020年05月15日3,5101.21%10,000290,526
2020年08月20日3,5211.21%10,000290,526
2021年02月24日3,7011.27%10,000290,526
2021年08月23日3,6871.27%10,000290,526
2021年09月24日3,1031.07%10,000290,526

取引履歴

日付取引取得単価株数投資額
2017年05月08日買付28.194,000112,756
2017年10月06日買付29.992,00059,980
2017年11月17日買付29.454,000117,790
2021年07月27日売付28.46-10,000-284,596
2021年07月27日---5,930
合計-000

関連記事

BTSグループホールディングスに関する記事の一覧はこちらからご覧ください。