日本たばこ産業

基礎情報

日本たばこ産業(TYO: 2914)は1985年創業の日本のたばこメーカー。

銘柄分析

レイノルズの事業買収を実施した2016年を除けば、潤沢なフリーCFを継続的に維持しています。これはたばこメーカー特有の収益構造であり、日本たばこ産業も例外ではありません。フィリップモリスやブリティッシュアメリカンタバコと世界を三分する同社は、日本企業で数少ない高収益・高配当のビジネスモデルを有しています。

業績の推移

業績の推移は成熟企業そのものです。売上、営業利益、純利益ともにほぼ横ばいです。営業利益率は25%前後のレンジで比較的安定しています。

BPSとEPSの推移

1株あたり純資産(BPS)、1株あたり利益(EPS)ともに横ばいです。

配当と配当性向の推移

EPSの成長は低迷しているものの、増配基調を続けています。配当性向もまだ余裕のある水準であることから、今後も配当による株主還元が期待できます。

自社株買いと総還元性向の推移

総還元性向は配当性向に自社株買いに要した支出分を加算したものです。日本たばこ産業の株主還元政策は配当金によるところが大きいです。

キャッシュフローの推移

業績の推移と同様に、営業CFも安定した水準を維持しています。営業CFに対して投資CFがほとんど無いたばこ銘柄特有のビジネスモデルです。営業CFMは営業利益率と同様に20%前後で安定しています。レイノルズの事業買収を実施した2016年を除けば、潤沢なフリーCFを継続的に維持しています。今後も安定した配当金の支払いが期待できるでしょう。

※モーニングスター社のデータを参照していますが、日本たばこ産業が公表しているものと異なります。原因がわかり次第、修正します。

収益性と財務健全性の推移

株主資本利益率(ROE)は15%から20%で安定しています。自己資本比率も50%前後の水準を維持しており、レバレッジを抑えた経営と言えます。借り入れを抑えた上で事業を拡大する、無理のない経営戦略が見て取れます。

株価と投資指標の推移

長期的に見れば株価は右肩上がりです。株価収益率(PER)は15%前後で推移しており、現在の株価に過熱感はありません。

投資方針

レイノルズの海外事業買収がどの程度の利益をもたらすのか。今後の事業展開と業績への影響を見極める必要がありますが、総じて楽観的に見ています。株価の低迷が続くのであれば、ポートフォリオのバランスを見ながら買い増しを継続します。

投資実績

過去の投資実績や配当履歴を掲載しています。取引ごとの投資判断については個別記事でご紹介しています。

配当履歴

日付配当金YOC株数投資額
2018年9月3日5,9771.93%100310,270
2019年3月22日5,9771.93%100310,270
2019年9月2日18,4082.23%300824,637
2020年3月23日24,5432.34%4001,046,907
2020年9月1日24,5432.34%4001,046,907

取引履歴

日付取引取得単価株数投資額
2018年2月26日買付3,102.70100310,270
2019年4月8日買付2,675.97100267,597
2019年5月15日買付2,467.70100246,770
2019年8月23日買付2,222.70100222,270
2020年12月14日売付2,179.00-400-871,600
2020年12月14日確定---175,307
合計-000

関連記事

日本たばこ産業に関する記事の一覧はこちらからご覧ください。