基礎情報
CPオール(SET: CPALL)は1988年創業のタイの小売業者。タイ最大の財閥チャルーンポーカパングループ(1921年創業)の中核企業として、タイ国内でセブンイレブンを運営しています。
銘柄分析
チャルーンポーカパンフーズ(SET: CPF)とともにチャルーンポーカパングループの中核企業です。グループ企業とともに食品バリューチェーンを構成し、セブンイレブンの全国展開を通じて業績を拡大している企業です。薄利多売のビジネスモデルであるため、当面は成長への投資が先行することとなります。タイの消費水準の上昇とともにじっくり成長を待ちたいと思います。
業績の推移
業績の推移は成長企業そのものです。売上、営業利益、純利益ともに右肩上がりで推移しています。営業利益率は5%前後で比較的安定しています。
BPSとEPSの推移
1株あたり利益(EPS)は右肩上がりです。大きな成長力を感じさせます。
配当と配当性向の推移
増配率よりもEPSの成長率が高く、配当性向に余裕が生まれつつあります。成長フェーズにあることから、当面は高配当は期待してはいけません。
自社株買いと総還元性向の推移
総還元性向は配当性向に自社株買いに要した支出分を加算したものです。CPオールの株主還元政策は配当金のみです。利益の約半分を株主還元しています。
キャッシュフローの推移
業績の推移と同様に、営業CFも右肩上がりです。営業CFと投資CFが五分五分です。営業CFMは営業利益率と同様に低い水準で安定しています。薄利多売の小売業らしいビジネスモデルが見え隠れします。セブンイレブンの全国展開が進めば進むほど営業CFとフリーCFが伸びていくはずです。当面は大きな減配リスクはありませんが、同時に増配の期待もしない方が良いでしょう。あくまでも成長への投資をするフェーズです。
収益性と財務健全性の推移
株主資本利益率(ROE)は30%から40%のレンジにあります。薄利多売の食品・飲料業界において、15%のROEを維持しているのは優秀です。また、自己資本比率は回復基調にあり、財務体質の改善が進んでいる印象を受けます。
株価と投資指標の推移
長期的に見れば株価は右肩上がりで留まるところを知らず、EPSも同時に成長しています。株価収益率(PER)は20%程度に落ち着いており、株価は妥当な水準にある印象を受けます。
投資方針
タイ国民の生活に深く入り込んでいるセブンイレブン。このブランド力と独占力は安定したキャッシュフローを生むことでしょう。この銘柄は配当銘柄ではなく、あくまでも成長銘柄として位置付けています。株価が下落する可能性は極めて小さいと思いますが、下落局面が訪れれば少額をコツコツと投下していく手法を取りたい銘柄です。
投資判断
日付 | EPS 実績 / 予想 | 売上 実績 / 予想 | EPS予想 実績 / 予想 | 売上予想 実績 / 予想 | EPS | 売上 | EPS予想 | 売上予想 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021年02月22日 | 0.4 / 0.43 | 131.82B / 133.92B | ✕ | ✕ | ||||
2021年05月13日 | 0.29 / 0.31 | 128.55B / 129.22B | ✕ | ✕ | ||||
2021年08月11日 | 0.22 / 0.24 | 132.15B / 133.02B | ✕ | ✕ | ||||
2021年11月16日 |
投資実績
過去の投資実績や配当履歴を掲載しています。取引ごとの投資判断については個別記事でご紹介しています。
配当履歴
日付 | 配当金 | YOC | 株数 | 投資額 |
---|---|---|---|---|
2018年5月31日 | 526 | 1.03% | 200 | 51,266 |
2019年6月3日 | 576 | 1.12% | 200 | 51,266 |
取引履歴
日付 | 取引 | 取得単価 | 株数 | 投資額 |
---|---|---|---|---|
2017年11月15日 | 買付 | 256.33 | 200 | 51,266 |
2020年3月11日 | 売付 | 213.38 | -200 | -42,675 |
合計 | - | - | - | -8,591 |
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