ドロップボックス

基礎情報

ドロップボックス(NASDAQ: DBX)は2008年創業のアメリカのインターネット関連企業。オンラインストレージサービスを提供しています。2019年11月、ドロップボックスは「スマートワークスペース」構想を打ち上げ、あらゆるコンテンツとツールを集約するビジネスプラットフォームに近づけようとしています。たとえば、「Dropbox Paper」、「Dropbox Transfer」、「HelloSign」といった追加機能に加え、新しインターフェースを導入したデスクトップアプリも公開しました。

銘柄分析

新サービスを次々と導入する経営陣に対し、成長戦略への迷いを感じます。新機能の追加は一見すると良いことのように捉えられがちです。しかし、ドロップボックスの最大の特徴は、通常のデスクトップフォルダが無意識に同期されているというシンプルさです。中途半端に詰め込みすぎると、「Slack」や「Microsoft Teams」と競合する恐れが出てきます。言うまでもなく、ビジネスプラットフォーム市場は飽和しつつあり、ドロップボックスが参入するには極めて分が悪い情勢です。では、ドロップボックスはどのような成長戦略を描けばよいのでしょうか。外部サービスとの連携や互換性を高め、法人営業に強いビジネスツールとパッケージで売り込んでもらう戦略を採用することです。その一方で、マイクロソフトやグーグルなどのストーレージサービスを圧倒するクオリティのストーレージ機能を極める。こうした戦略が必要なのではないでしょうか。

業績の推移

業績の推移は成長企業そのものです。売上が右肩上がりである一方、営業利益、純利益ともに赤字です。有料会員数の伸びが営業利益率の改善に直結する生命線となります。

有料会員数の推移

ユーザー平均単価の推移

BPSとEPSの推移

1株あたり純資産(BPS)、1株あたり利益(EPS)ともに冴えない水準にあります。早期の黒字化が望まれます。

配当と配当性向の推移

業績の黒字化が最優先課題であり、配当は当面見込むことができません。

自社株買いと総還元性向の推移

業績の黒字化が最優先課題であり、配当も自社株買いも難しいでしょう。

キャッシュフローの推移

業績は赤字が続いていますが、営業CFは黒字化を達成しています。投資CFを最小限に抑え、営業CFMを30%前後で維持しています。多額の投資を必要とせず、競争力を保ち続けられるかが今後のカギとなります。

収益性と財務健全性の推移

株主資本利益率(ROE)、自己資本比率ともに、不安定な状況が続きます。この辺りは新興企業ということで許容範囲です。

株価と投資指標の推移

新興企業ということで投資指標は目安になりません。成長率の鈍化が株価下落を招いています。中長期的な成長戦略を明確に示すこと、高い成長率を維持し続けることが経営陣に求められています。

投資方針

2018年に上場した成長企業。オンラインストレージサービスを使い始めると、ファイル数がどんどん増えます。そのため、ユーザーは有料サービスから無料サービスへ後戻りしにくくなります。安定したキャッシュフローが見込める典型的なストックビジネスです。業績自体は当面右肩上がりが続くと思われます。しかし、上記の通り、中長期的に成長を続けるためのビジネスモデルは確立していないと感じます。追加投資は限定的に、しばらくは様子を見たいと思います。

投資判断

日付格付コメント
2018年6月13日買い(BUY)IPO直後から株価が停滞も先行き良好。
2019年11月17日中立(HOLD)株価下落に歯止めがかからないものの、営業CFMは維持している。競争力は落ちていない。
2019年11月21日中立(HOLD)経営陣の苦し紛れの提案が目につく。

投資実績

過去の投資実績や配当履歴を掲載しています。取引ごとの投資判断については個別記事でご紹介しています。

配当履歴

日付配当金YOC株数投資額
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取引履歴

日付取引取得単価株数投資額
2018年6月13日買付3,424.7450171,237
2019年3月11日買付2,500.5260150,031
2019年11月18日買付2,088.803062,664
2020年1月3日買付1,956.802039,136
2020年6月16日売付2,328.13-60-139,688
2020年7月14日売付2,120.77-100-212,077
合計--071,303

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