私たちはなぜ投資をするのでしょうか。多くの個人投資家が早期退職を目指していますが、私の理由は少し異なります。自己紹介も兼ねて、私が資産運用を行う3つの目的をご紹介したいと思います。
老齢年金
退職後の老齢年金の代わりになる資産の形成です。私は就業形態が極めて不安定な業種にいます。収入は不安定。雇用主も頻繁に変わります。
同じ企業に勤めていれば企業年金があります。しかし、就職と離職を繰り返す私にとっては、そのオプションはありません。離職のたびに一時金をもらい、企業年金の積み立ては振り出しに戻ります。そのため、現在加入しているのは国民年金だけです。個人事業主に近いかもしれませんね。
意義ある仕事を続けるため
早期退職が目的ではないもう一つの理由は、働くことが好きだからです。多くの人々は、人生の大半を仕事に費やします。それならば、意義のあることを仕事にして時間と情熱を傾けたい。それが私の考えです。
このように感じるのは常に失業リスクにさらされながらも、好きな仕事を選ぶことができているからかもしれません。しかし、意義のある仕事を選ぶためには、自分が働いていないときもお金に働いてもらう必要があります。意義ある仕事を選び、キャリアというもう一つの市場に居座り続けること。そのためには安定した資産運用が必要なのです。
事業投資
私は開発途上国が好きです。旅をすることも好きですが、腰をすえて住むことも好きです。資産運用が成功した折には、余剰資金で開発途上国で事業投資をしてみたい。事業といっても、小規模なカフェや床屋かもしれませんし、もっと大きな事業かもしれません。開発途上国で飛び立つきっかけを探している優秀な若者や有望なベンチャーへ投資したいです。今はただ、漠然と思い描いている夢のまた夢といったところでしょうか。
資産運用の目的は人それぞれだと思います。大切なことは自分がなぜ資産運用をしているのか見失わないことです。目的を見失ってしまったとき、資産運用は短期的な値上がりを期待したギャンブルと化してしまうかもしれません。私も経験があります。
哲学的な表現ですが、目的を見失わないことが運用方針を安定させ、市場から退場するリスクを低減させる要因なのではないかと感じています。負けない投資をするためのモチベーションにもなりますね。