2018-04-24

なぜ知らない銘柄に投資してはいけないのか?

知らない銘柄へ投資すべきではない

投資の教科書を捲ると、「知っている銘柄に投資すべき」と書いてあります。その「投資の鉄則」に基づいて知っている銘柄を探すと、生活必需品にたどり着くわけです。たばこ銘柄やP&Gなどの日用品が有名です。

ではなぜ知らない銘柄へ投資すべきではないのでしょうか。色々な説明が考えられますが、実感をもって自分を100%納得させることができる説明ができるようになるまでには時間がかかります。私の経験上、頭ではわかっていても、ついつい浮気心から知らない銘柄に心を奪われてしまうものです。業績・財務諸表が美しければ尚更浮気心は増していきます。

私たちは結局、無い物ねだりな生き物です。隣の島が美しく見え、そこへ移り住んで初めて故郷の良さに気づく。誰もが皆、日常生活では経験することかと思います。

これは投資でも同じです。

知は信頼であり、自信となる

知っているということは、信頼だと考えています。その銘柄を知れば知るほど信頼感は増し、知らない部分が多ければ多いほど、株価の下落局面で狼狽売りをしたくなります。なぜでしょうか。知らない部分が多ければ多いほど、知らない部分が怖くなるからです。

株価の上昇局面では、将来の株価を妄想して盲目の自信が漲ってきます。見えない魅力が恋しくなるからです。一方、株価の下落局面では、将来の株価を案じて見えない恐怖に怯えてしまいます。

暴落を迎え撃つ勇気

私は新規銘柄を取得するとき自問するようにしています。現在の株価が30%下落したとき、同じ金額を追加投入できるか。そこからさらに30%下落したとき、喜んで追加投資できるか。自問することによって、自分の信頼感を確かめる作業です。

なぜ知っている銘柄に投資すべきなのか。それは、株価下落を迎え撃つ勇気となるからです。

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