個別銘柄へ投資する理由
好きこそものの上手なれ
投資信託を止めた理由は別の記事であれこれ書きました。しかし、結局のところ、個別株が好きなのが最大の理由です。例えば、八百屋さんに行って白菜とキャベツが並んでいたら、白菜を買いますよね。白菜の方が美味しいのですから当然です。つまり、私にとって個別株は投資信託よりも好きな金融商品なわけです。
日本語には美しい表現があります。好きこそ物の上手なれ。人は好きなものに対しては努力を惜しまない。だから、上達が早い。まさにその通りですね。投資信託はいくら勉強しようと思っても、好きではないので勉強がおろそかになります。しかし、大好きな企業のことは四六時中考えてしまいます。
株式投資も恋愛と似ていますね。
個別銘柄への投資は「企業を買う」というロマン
個別銘柄を買うときに意識することがあります。私は「企業を買う」という感覚を持って投資します。2010年5月21日。私は新入社員2ヶ月目の給与のうち、32,834円を支払ってビックカメラ株を購入しました。
それからというもの、ビックカメラ店舗へ行くときはいつも、「自分の会社」のような自己満足に浸る感覚にさいなまれました。癖になります。原点に戻れば、私はある意味でナルシスト的な自己満足に陶酔するために、個別株を買い続けているのかもしれません。
投資する会社のビジョンやビジネスモデルが社会の役に立つか。将来にわたって収益の高いビジネスを展開していくか。自分がオーナーになったとき、自慢できる会社か。自分がオーナーになる気持ちで、少額の株式を買う。そんなことの繰り返しで、私は個別株の魅力にはまっていき、今の投資スタイルが出来上がりました。
もちろん、業績・財務分析など定量分析は基本です。しかし、数字に表れない感覚的な部分(企業風土、ビジョン、雰囲気など)を大切にする投資スタイルは私の投資判断に大きな影響を与えています。
株式投資は恋愛に似ている
極論を言えば、好きな企業に投資したい。好きな企業のオーナーになりたい。だから、私は個別銘柄を買い続けるのだと思います。たしかに、「石油関連会社が好きか」と言われれば回答に困りますが、「株主を大切にする姿勢は好きです」と答えるでしょう。
「好き」という感情も十人十色。好きな企業を勉強することには、努力を惜しみません。インデックスファンドですと、知らない企業にも投資されてしまいます。背中の辺りがムズムズします。
私は今後もずっと、個別銘柄を主力としていくのだと思います。